思春期

この時期はまだ身体的にも精神的にも不安定で、様々な問題を抱えることが多いです。その内容も人それぞれ千差万別で、簡単に解決できる場合もなかなかできない場合もあります。ここでは月経不順と月経困難症(生理痛)について書きます。

対象となる疾患

月経不順
月経異常<月経困難症>
月経前症候群

月経不順

まだ月経が始まったばかりの頃は、規則的に排卵が起きることは少なく、そのために月経が不順になりがちです。この時期は規則的に来ないこと自体は全く心配ありません。問題なのは、不順なために日常生活、学業や部活に影響が出ることです。月経血量も少なく、痛みも気にならない場合はしばらく様子を見ても良いですが、次回いつ来るのかわからないために、学校行事、旅行、試験などに不安を感じている人はいませんか?また頻回に月経がある場合、知らず知らずのうちに鉄欠乏性貧血になっていることもあります。この場合、本人には自覚症状があまりないことが多いのが特徴です。ゆっくり進む鉄欠乏性貧血の場合、何となく疲れやすい、走ると息切れがする、朝起きるのが辛いと言った症状しか現れないことがほとんどです。不規則な月経で日常生活に支障が出ているのかなと思った時には産婦人科に相談しましょう。

月経困難症

思春期のもう一つの問題は、月経困難症です。一般には生理痛と呼んでいます。月経とは、古くなった子宮内膜を体外に排出して次の排卵に向けてリセットされる現象です。厳密に言うと排卵が起こって、プロゲステロンというホルモンが一定期間分泌されてその後に起こる出血(消退出血)が月経ですが、月経不順の場合で排卵が起こっていなくても無排卵性月経と言って出血することもあります。我々医師から見れば両者の区別は比較的容易ですが、一般の方が区別するのは難しいでしょう。医師は、患者さんが「生理」と言われた場合はいずれの場合も想定しながら聞いています。いつといつに月経があったか(何月何日から何日間あったか)をお伺いしながら診断の目安にしていきます。皆さんの側から区別する必要はありません。
子宮が収縮して古くなった子宮の内膜を絞り出すというのが月経のイメージです。押し出そうとして、子宮が強く収縮するので痛みを伴います。月経の時の痛みなんか我慢すべきものという人もいますが、これは間違いです。では痛み止めだけ使っていればいいのでしょうか?これも時と場合によります。最近は生理痛の強い人は子宮内膜症の予備軍と考えられています。詳しくは子宮内膜症の部分で触れますが、月経が不規則であっても規則的であっても、月経困難症には低用量ピルが有効です。

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