成熟期

成熟期に注意が必要な疾患

子宮の病気(子宮筋腫・子宮内膜症・子宮頸癌)
卵巣の病気(卵巣のう腫・チョコレートのう腫・卵巣癌)
外陰と腟の病気(おりものの異常、カンジダ腟炎・細菌性腟炎、外陰のかゆみや炎症)
月経の異常(PCO(多嚢胞性卵巣症候群)・高プロラクチン血症)
不正出血(月経以外の出血)
下腹部の痛み、しこり

子宮筋腫

子宮にできる良性腫瘍です。がんとは違ってこれ自体で命を落とすことはありません。しかし放置しておくと貧血などによりQOLが著しく低下する場合もあります。貧血が原因で階段や坂道で息切れがしたりします。階段の上りは辛いだけですけど、下りはもっと注意が必要です。貧血発作を起こし、転落して骨折や顔面を負傷した方が過去におりました。大きな筋腫を持った方が、災害時に車の中で寝泊まりしているうちに血栓を合併し亡くなられたという報告もあります。まずは正しく診断を受けることが大事です。

子宮筋腫の症状
過多月経(月経の量が増加すること)、過長月経(いつまでもだらだらと長く続くこと)、月経困難症(生理痛)などの症状があります。しかしこれらは子宮筋腫に特徴的なものではありません。他の婦人科の病気でも見られるからです。もちろん無症状のこともあります。内科で貧血が見つかると内科の先生は胃カメラや大腸ファイバーを勧めてきます。その場合まずはこの2つの検査を受けましょう。胃がんや大腸がんは早期発見が第一だからです。その次は婦人科にいらして下さい。もちろんもっと早くいらしても構いませんが、貧血原因=筋腫と決めつけてしまうと、もし胃がんや大腸がんも原因だった場合取返しがつきません。婦人科にいらしても並行して内科の先生が勧めた検査は受けてください。

治療 
 かつては全摘手術が主流でした。しかし現在はGnRh療法、ミレーナ療法、低用量ピル、などがあります。ミレーナ療法、低用量ピルは子宮内膜の肥厚を防ぐことによって月経血量を減らすことが出来る場合があることを利用したものです。直接筋腫を縮小させることが出来るのはGnRh療法ですが、長期にわたって使用すると骨粗鬆症になる危険があるため少なくとも6ヶ月以上の休止期間をおかなければなりません。では6ヶ月以上空ければ何回でもできるかと言えばせいぜい3回程度でそれ以上は勧めておりません。
 そうなると手術となりますが、これも現在では多様な方法があります。従来通りにお腹を切開して摘出する場合、腟式全摘と言って腟から行う手術もあります。 腹腔鏡手術、子宮鏡手術とさまざまです。どの術式を取るかは、患者さんと手術を行う病院の先生の間で決められるものですので、当院から手術を行う病院を紹介する場合は、このような手術の可能性・選択肢がありますよというお話に留めておきます。

患者さんがホッとすること
笑顔になることを大切にしています

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